学生のチカラで能登復興 精力的に活動しています 

学生参加
支援者連携
能登復興

発災直後から、継続的な支援活動を実施しています

 令和6年能登半島地震発生以降、金沢大学の学生課外活動団体である「金沢大学ボランティアさぽーとステーション」と同団体顧問の人間社会研究域原田魁成講師は、避難者の方への炊き出し支援や1.5次避難所での生活支援、街頭募金の呼びかけ、2次避難者の方々への傾聴活動、被災地での災害ボランティア活動などを続けています。

 災害ボランティアでは七尾市や能登町での活動に加え、5月以降には珠洲市(町内個人宅)や輪島市(重蔵神社、深見町、市内個人宅)での支援を開始するなど活動拠点を広げています。また、これまでにも合同でボランティアを実施してきた金沢工業大学や石川県立看護大学、金城大学に加えて、新たに北陸学院大学、北陸大学、北陸先端科学技術大学院大学などの県内大学や早稲田大学らとともに支援活動を行うなど、支援者ネットワークの拡大にも貢献しています。

 他にも、被災地で仮設住宅にお住まいの方々への傾聴活動や、金沢市へ2次避難されている方々への傾聴活動及びやりがいに関する支援など、被災地や被災された方のニーズ変化にも柔軟に対応した活動を行っています。ロータリークラブ(Rotary International)や「学都いしかわ防災・復興ネットワーク」キックオフシンポジウムなどで、ボランティア活動報告を行うなど、講演活動も積極的に実施しています。

 

写真1:金沢市に2次避難されている方へ傾聴活動を行う学生(令和6年6月7日撮影)

キリコ大祭への参加 ~魂を揺さぶる能登の伝統行事を体験~

 令和6年8月末には、金沢市内で開催された能登復興祈願キリコ大祭や重蔵神社大祭(輪島市)に、他大学学生や県庁職員らとともに、神輿の担ぎ手として参加しました。

 
 能登各地で行われるキリコ祭は、里山里海とともに暮らす能登の人びとにとって、豊作や豊漁を願う大切な行事として、江戸時代から引き継がれてきました。地区ごとに形も大きさも異なる色とりどりの美しいキリコ(切子灯篭)が、神輿のお供をしながら町を練り回る、豪華絢爛な祭礼行事です。2015年(平成27年)に、「灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~」として日本遺産の第1弾に認定されています。

写真2:能登復興祈願キリコ大祭に参加した学生・教員の集合写真(令和6年8月17日撮影)

 

 これらの行事への参加は、震災以前から本学の学生・教職員・留学生が金沢大学として継続的に活動を行ってきたご縁から、輪島市重蔵神社の厚意により実現しました。関係の皆さまに心より御礼を申し上げます。

 学生団体: 金沢大学ボランティアさぽーとステーション X(旧Twitter)

 研究者情報: 原田 魁成 (はらだ かいせい)

 

能登復興のチカラになりたい。思いをひとつにして、学生と教職員が協働しています。

 能登里山里海未来創造センターでは、学生と教職員が協働で、能登の復旧・復興支援のために取り組んでいます。ボランティア活動の実施にあたっては、怪我や感染症などへの対策を適切にとることはもちろん、こころのケア専門チーム(KEYPAT)と連携し、参加する学生・教職員のこころの変化にも配慮しながら活動を進めています。