【のと里山里海未来創造シンポジウム】発表者情報 公開しました

のと里山里海未来創造シンポジウム(令和8年1月31日(土) 13時30分開場~16時30分)
研究・支援活動報告の概要及び学生発表についてお知らせします。発表順・発表者については、変更となる場合があります。
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能登の復興を担う次世代育成:防災・復興教育の一年間の成果
ひとづくり部門 特任教授 信岡 尚道
2025年度は、防災・復興に携わる次世代人材の育成を目指し、防災・復興人材選抜による入学者を迎えるとともに、防災・復興人材特別プログラムを本格的に始動させました。「防災・復興学入門A/B」には100名を超える学生が参加し、防災士資格取得につながる基礎的な学びを進めています。また、高校生向けスタディツアーを通じて、被災地での現場体験の機会も提供しました。
本発表では、能登の復興に寄り添いながら展開してきた一年間の防災・復興教育の成果を振り返り、次年度に向けたさらなる展開の方向性を示します。
復興を支えるセクター間ネットワーク構築の実践
ひとづくり部門 特任准教授 高原 耕平
復興とは、被災者とコミュニティが自分たちにとって最も大切なことは何かと自ら問い直し、実現してゆく過程だと考えています。その自己決定の過程をケアするためには、産官学市民の多セクターが連携することが重要です。そのネットワーク構築を目指して試行した能登復興実践研究交流会と、学生による記憶実践活動を報告します。
被災地における外部人材の受入と「翻訳」の役割
未来創造部門 研究員 野村 俊介
令和6年能登半島地震後、被災地域には多様な研究者、学生、専門職、ボランティア等の外部人材が関わってきました。一方で、学術的知見や他地域の災害復興で蓄積された知見が、そのまま地域に生かされるとは限りません。本発表では、能登の現場で発表者自身が外部人材のコーディネートに関わる中で明らかになった「受入窓口」や「翻訳者」としての役割に着目します。地域と外部をつなぐ実践や復興のキーマンの動きから、持続的な復興を支える人材像とその役割について報告します。
能登半島におけるローカル・ノレッジと専門知の協働を目指して
未来創造部門 研究員 小原 直将
昨年4月に研究員として着任して以降、1ヶ月の約半分を博士課程学生として関西で過ごしながら、もう半分の期間で能登に通い、集落支援及び研究活動を行ってきました。これまでの災害において地域側の視点(ローカルノレッジ)と専門知のすれ違いが問題となってきましたが、能登半島においても適切な関係での協働の必要性とその難しさを感じています。本発表では今年度の支援活動を通じて見えてきた能登の課題と専門分野である科学社会学の視点から取り組む2026年の活動の方向性についてお話しします。
離散していく被災者を捉え続けるための集落自治支援
まち・なりわいづくり部門 特任助教 阿部 晃成
大規模災害発生後、被災者は時間の経過とともに居所を変え、離散していきます。そうした離散していく被災者を捉え続けるために、震災以前に所属していた集落の自治機能を支援した事例を報告いたします。
能登町の地区別復興まちづくり計画策定に向けた住民協議の伴走支援
まち・なりわいづくり部門/融合研究域融合科学系 講師 豊島 祐樹
本発表では、能登町の地区別復興まちづくり計画策定に向けた支援活動を報告します。復興ディレクターとして宇出津地区・小木地区を担当し、各地区で協議会3回、住民ワークショップ1回を実施し、計画策定まで伴走しました。小木地区では住民主体の自主活動の機運が高まり、学生とともに話し合いの場に参加しました。今後も現地と大学をつなぎ、実装に向けた伴走を継続します。
国民健康保険データを用いた令和6年能登半島地震前後の比較分析
まち・なりわいづくり部門/融合研究域融合科学系 助教 森崎 裕磨
国民健康保険データを用いて令和6年能登半島地震前後における疾患リスク・受診圏域の比較分析を実施した内容を報告いたします。
隆起海岸におけるNatural Experimentの観察・解析・モニタリング
ひとづくり部門/理工研究域地球社会基盤学系 教授 由比 政年
輪島市門前町の鹿磯海岸では、能登半島地震により地盤が4m程度隆起し、海底地層が露出するとともに,砂浜も200m以上拡幅しました。この報告では、従来直接観測不可能であった砕波帯堆積層の観察、隆起海岸に来襲した津波挙動のシミュレーション、そして、隆起後も変化し続ける海浜地形のモニタリング結果について報告します。これまでに経験したこととのないNatural Experimentから、新しい知見を見出すための研究の一端をご覧ください。
オフグリッド集落技術の開発と実装-(未来知 MITSUKE プロジェクト)
まち・なりわいづくり部門/理工研究域地球社会基盤学系 教授 西野 辰哉
能登の特徴は半島地形の里山里海に根ざした生業とくらし、そこから醸成された濃密な文化が広く離散的に存在する所です。地震によって被災地では電気・上下水道・通信などインフラが寸断され、長期にわたる不自由な生活を余儀なくされました。今後、個性ある集落での暮らしが強靱に続けられるように、エネルギー供給、水供給と汚水処理、通信などのインフラを自立分散的に成立させるオフグリッド集落技術の実証実験を開始します。
令和6年能登半島地震後の海底・海洋生態系調査 ― 海底環境の変化と微小生物の動態 ―
まち・なりわいづくり部門/理工研究域地球社会基盤学系 准教授 ジェンキンズ ロバート
令和6年能登半島地震を受け、私たち海洋調査チームは能登東岸から富山湾、そして隆起の激しい北西沿岸まで、海底環境と海洋生態系の変化を継続的に調査してきました。 その結果、津波や地すべりなどによる底質の劇的な変化など、地震による「能登の海」の変化が明らかになってきました。 本発表では、これら地質学的な変化に加え、少しずつ解析が進んできた、食物網の底辺で命のバトンを繋ぐ「微小動物(メイオファウナ)」の変化をお伝えします。
被災地における健康づくりのひろばの取り組み
まち・なりわいづくり部門/医薬保健研究域保健学系 教授 表 志津子
令和6年能登半島地震発災後、医薬保健研究域保健学系では医師、保健師、看護師および理学療法士らで構成する多職種チームを立ち上げ、被災者支援を行っています。令和6年8月以降は、輪島市応急仮設住宅集会所において、居場所づくり、こころのケアを目的とした「健康づくりのひろば」を、学生と共に毎月開催しています。輪島高校の高校生と共催で開催するなど、地元とのつながりも大事にしています。本報告では、活動の現状と今後の活動についてお話しします。
能登半島地震の被災文化財の三次元計測について
まち・なりわいづくり部門/古代文明・文化資源学研究所 教授・資料館長 足立 拓郎
まち・なりわい部門では、大学資料館、古代文明・文化資源学研究所と連携して、被災文化財の三次元計測を昨年度から継続しています。石川県内の複数の博物館と共同で、能登半島地震による被災文化財のデジタル・アーカイブ化を行うことを目的としています。その成果は石川デジタルミュージアムネットワーク(https://idmn.w3.kanazawa-u.ac.jp)で一般に公開しています。
能登の復興に向けた金沢大学サテライト拠点の整備
未来創造部門・事務室長/社会共創推進部長 枡 儀充
能登里山里海未来創造センターでは、能登の創造的復興に向け、被災地に寄り添い、自治体等と協働し震災からの復旧・復興及び支援に全力を尽くしています。この活動を持続的に展開すべく、能登各地にサテライト拠点を設置しました。総合大学である強みを活かした文理医の融合、教職員と学生の「オール金沢大学」の体制で、中長期的な視点により「地震・災害に強く安全・安心で、だれもが住みよい、文化薫る地域・まちづくりとひとづくり」に寄与します。
「のと未来創造学生プロジェクト」採択学生プレゼンテーション
能登町の魅力再発見プロジェクト / 融合学域観光デザイン学類4年 佐々木 心音
のとの間 /医薬保健学域医学類3年 豊嶋 すみれ
みんなでつくる!音楽祭 in 能登 / 人間社会環境研究科地域創造学専攻M1 鈴木 淳之介
服幸のとどけもの / 自然科学研究科フロンティア工学専攻M1 坂本 悠輔
会場では「のと未来創造学生プロジェクト」採択10プロジェクト全てのポスター発表を行います!
[お問い合わせ先]
能登里山里海未来創造センター事務局
E-mail:notomirai@adm.kanazawa-u.ac.jp