金沢大学能登学舎における被災者交流拠点構築の試み
人間社会研究域人文学系
中島 弘二 教授
カフェ
地域交流拠点
能登学舎

人間社会研究域人文学系の中島弘二教授は、珠洲市三崎町小泊地区の金沢大学能登学舎を活用した被災地のコミュニティ支援の試みを実施しました。
6月6日〜6月11日の本学における学期インターバル期間に、ダートコーヒー株式会社(スタッフ1人)、および学生(のべ8人)とともに能登学舎1階の交流サロンに「ほん和かふぇ能登学舎店」を開設し、能登学舎グラウンドに設置された仮設住宅(以下、能登学舎仮設)の入居者および周辺地区の被災住民の交流拠点構築の試みを行いました。
能登学舎仮設は、20戸あまりの小規模な仮設住宅のため集会所が設置されておらず、入居者同士の日常的な交流拠点がありませんでした。そこで、能登学舎にカフェを開設することで、少しでも被災住民の交流スペースを生み出したいと考えました。結果的に、6日間を通じて能登学舎仮設住民のみならず周辺地域の被災住民も含めてのべ100人あまりの人が「ほん和かふぇ能登学舎店」を訪れてくれました。協力企業からご提供いただいたコーヒーやホットケーキなどを楽しみながら、被災者同士、および被災者と学生との交流が活発に行われました。
今回の経験を踏まえ、今後も能登学舎を交流拠点として継続的に活用しながら、能登の復興に向けた継続的な支援活動を行っていきたいと考えています。

能登学舎でのカフェの様子(6月7日撮影)

当日のカフェメニュー(6月7日撮影)
【研究者情報】
人間社会研究域人文学系 中島 弘二 教授