志賀町コホートおよび能登ビッグデータを用いた災害関連死と災害関連疾患に対する個別化予防医学の展開
医薬保健研究域医学系
中村 裕之 教授
個別化予防
検診
災害関連死
災害関連疾患

医薬保健研究域医学系の中村裕之教授は、志賀町の被災者を対象に、4月に健康相談会(「心と体の相談会」、内科・整形外科・精神科・獣医科項目)を実施しました。さらに、4月から7月にかけて、健康状況に関する質問票調査を実施しました。その結果、質問票は約500人から回収することができました。
7月には、大阪大学、武庫川女子大学、北里大学、松本大学と連携し、被災者支援を兼ねた検診(血液検査、歯科、口腔細菌検査、腸内細菌叢検査、遺伝子検査、健康相談)を実施しました。約200人の住民が検診に参加しました。また、北里大学、松本大学、一般社団法人日本空気と水の衛生推進機構と連携し、避難所で空気環境の調査およびシミュレーションを実施しました。現在、得られたデータを基に、災害関連死と災害関連疾患に対する予防医学に活用するための解析を行っています。
さらに、廣瀬幸雄名誉教授、インプルーブエナジー株式会社と連携し、災害予防型仮設トイレ10台の供与・設置も行いました。 8月には、株式会社トゥーコネクトと連携し、避難所等における熱中症対策として、サーキュレーター20台の寄付を行いました。

写真1:災害予防型仮設トイレに関する志賀町長への説明(7月4日撮影)

写真2:志賀町の被災者支援検診(7月28日撮影)
【研究者情報】
医薬保健研究域医学系 中村 裕之 教授