志賀町における能登半島地震調査支援および健康調査

医薬保健研究域医学系
中村 裕之 教授、原 章規 准教授、
辻口 博聖 特任助教

健康相談
健康調査
環境測定

 4月から7月にかけて、医薬保健研究域医学系の中村裕之教授、原章規准教授、辻口博聖特任助教は、金沢大学と協定を結び、2011年度以来、全住民参加型・生涯一貫型のコホート研究を実施している志賀町において、避難所住民を中心とした支援・健康調査を実施しました。

 

【支援活動の内容】

 医師(内科、精神科、整形外科)、歯科医師、獣医師、管理栄養士、公認心理師を避難所に派遣し、被災者からの健康相談に対応しました(相談対応数:約20人)。また、廣瀬幸雄名誉教授、インプルーブエナジー株式会社と連携し、災害予防型仮設トイレ10台の供与および設置も行いました。さらに、日本公衆衛生学会、株式会社トゥーコネクトと連携し、避難所等における熱中症対策として、サーキュレーター20台の寄付を行いました。

 

【調査活動の内容】

 日本予防医学会、北里大学、松本大学、千葉大学と連携し、避難所における健康質問票調査(内科・体の痛み・精神的健康度・ADL等、回答者数:約500人)、大阪大学、武庫川女子大学、北里大学、松本大学と連携し、被災者支援を兼ねた検診(血液検査、歯科、口腔細菌検査、腸内細菌叢検査、遺伝子検査、健康相談、約200人)および北里大学、松本大学、一般社団法人日本空気と水の衛生推進機構と連携した、避難所室内環境測定およびシミュレーション(粉塵、二酸化炭素濃度等)を実施しました。

 

 

整形外科事項に関する被災者からの健康相談の様子

 

避難所における質問票調査の様子

【研究者情報】

 医学保健研究域医学系 中村 裕之 教授
 医学保健研究域医学系 原 章規 准教授 
 医学保健研究域医学系 辻口 博聖 特任助教