輪島市仮設住宅の全戸訪問支援

医薬保健研究域保健学系
表 志津子 教授、田中 浩二 教授

仮設住宅
健康支援
全戸訪問

 医薬保健研究域保健学系の表志津子教授と田中浩二教授は、令和63月末で加賀市2次避難所の支援を終え、413日から87日までの間、輪島市仮設住宅の全戸訪問の支援を実施しました。

 石川県能登北部福祉健康センターにて、輪島市との調整を行い、毎週末の仮設住宅支援を担当することになりました。メンバーは医師、保健師、看護師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士の専門資格を有する教員であり、21チームで活動を行いました。活動中は現地での宿泊が難しく、金沢から輪島市に毎週末、土曜、日曜に往復にて行いました。担当する仮設住宅団地訪問対象者は、当日朝のミーティングで決定しました。活動場所の仮設住宅は、輪島市中心部の団地の他、旧門前町道下団地など、複数箇所にわたりました。訪問時には、所定の枠組みに沿って、世帯単位の被災状況、生活状況、健康状態などの聞き取りを実施しました。地震発生時、その後の避難生活、現在の復興状況などにおいて、危機的な経験をされている方々であり、いまだに上下水が十分に使用できないことや瓦礫がほとんど片付けられていない状況の中で、話される内容に耳を傾け、1世帯当たりの訪問時間は、40分~60分でした。震災前は、広い一戸建ての生活だった方が、プレハブの仮設住宅での生活を始め、先のことを考えようとしている姿も見られるようになりました。

 

写真1:仮設住宅の様子(427日撮影)

 

 

写真2:打ち合わせの様子

 

【研究者情報】
 医薬保健研究域保健学系 表 志津子 教授 
 医薬保健研究域保健学系 田中 浩二 教授