きたまえ能登復興しタイ支援プロジェクト supported by Anshin Project
融合研究域融合科学系
松島 大輔 教授
融合研究域融合科学系の松島大輔教授は、2024年 2月 6日から 2024年 2月 13日にかけて、七尾の企業や団体と協力し、能登・七尾の企業を中心とした、タイ王国の政府機関、企業を訪問するビジネスミッションをタイ王国バンコクにて開催しました。また、上記日程のうち、2月 7日から 2月 10日の期間には、能登の産品を紹介する展示商談会を、在タイ日本大使館主催の天皇陛下誕生日祝賀レセプションの会場とトンロー日本市場で行いました。
BCP(事業継続計画)の要諦は、2011年東日本大震災で得た課題を踏まえ、生産サイドの復旧ではなく、いかに需要サイドを途絶させないか(一旦消えた需要は二度と戻らない)が重要です。すなわち、販売チャネルを維持するかにかかっています。そのため、今回の支援プロジェクトの実施は、震災復興に向けた海外販路展開に、震災以前以上の需要(販売チャネル)を拡大することに繋がることが期待されます。
今回の支援活動の詳細は、下記の通りです。
【 2月 7日(水)】
タイ王国バンコクのクイーンシンシリキット国際会議場で開催された「在タイ日本大使館主催天皇誕生日祝賀レセプション」にて、“がんばってます!能登” 応援ブースを出展しました。1,000名を超える来賓の方々から多くの応援のお声をいただきました。さらに、タイ王国の財閥大手チャロン・ポカパン(以下 CP)グループや株式会社魚力(東京都)、ヤマモリ株式会社(三重県)の企業と、今後の継続した支援関係を構築しました。
【 2月 8日(木)】
「CP 魚力ロータススクンビット店」にて、能登の鮮魚の販売を実施しました。主に、能登のブリ、メジマグロを寿司や刺身にして加工販売を行いました。本プロジェクトでは、CPグループ、CP魚力、魚力、石川県商工労働部をはじめ多くの企業、関係者の協力のもと実施されました。さらに、能登の鮮魚を ZEROCO株式会社(東京都)の技術を活用して輸送し、タイ現地にて販売が行われました。
【 2月 9日(金)および 2月 10日(土)】
タイ王国にて JALUX が運営する「トンロー日本市場」にて、株式会社スギヨのカニカマをはじめとする能登の産品や、日本の産品の展示商談会を実施しました。特に、フジスーパーというタイ現地でチェーン展開も行っている日系スーパーとの商談では、スギヨの「うな蒲ちゃん」を 2時間で商談成立させることができました。さらに、即時翌日販売を実現することに成功しました。なお、タイでの販売価格は、日本での約 4倍の価格で販売されました。
“がんばってます!能登” 応援ブースの様子
「トンロー日本市場」での展示商談会の様子
さらに、上記の支援活動を経て、能登の事業者支援の取り組み「Anshin Project」を開始しました。3月 20日(木)、石川県七尾高等学校において、石川県立七尾高等学校、松島教授が主宰する金沢大学産学融合研究会および一般社団法人きたまえ JAPAN が共催し、「2×2再創業新興アジアインターンシップ」成果報告会を開催しました。この成果報告会では、上記の支援活動の報告や「Anshin Project」のサービスを開始式およびサービス内容の紹介を行いました。
「2 x 2 再創業新興アジアインターンシップ」成果報告会の様子
※能登の事業者支援の取り組み「Anshin Project」特設ウェブサイトは、こちら よりご覧ください。
【研究者情報】
融合研究域融合科学系 松島 大輔 教授