令和6年能登半島地震による沿岸海域への物質循環影響調査

理工研究域物質化学系
眞塩 麻彩実 准教授

沿岸調査
海洋環境
物質循環

 理工研究域物質化学系の眞塩麻彩実准教授は、令和 6年能登半島地震による沿岸海域への物質循環影響の調査を目的とし、 118日と 219日に九十九湾や珠洲沖で海洋調査を行いました。

 眞塩准教授は、昨年九十九湾の海水における微量金属元素濃度分析などを調査するため、採水を実施しています。そこで、地震前後の海水を分析し、今回の地震が海の物質循環にどのような影響があるか、調査を企画しました。今回の 118日と 219日は、ニスキン採水器を用いて海水の採取のみ行いました。

 今後実験室において、微量金属元素銅、亜鉛、コバルト、白金、パラジウム等濃度分析を実施予定です。そして、海底環境が変化したことによる溶存金属濃度変化、さらに生物活動への影響を検討する予定です。また、 219日の調査では水中ドローンを用い、海底の確認も行いました。

 

 

水中ドローンによる九十九湾の海底映像(撮影日:2024年 2月 19日)

 

水中ドローンによる珠洲沖の海底映像(撮影日:2024年 2月 19日)  

 

 

【研究者情報】
 理工研究域物質化学系 眞塩 麻彩実 准教授